アロマテラピーのラベンダーという精油(エッセンシャルオイル)は、一般的にリラックス効果があり、気持ちを落ち着かせてくれる良い香りといわれます。一般的に芳香として、またはリラクザーションに利用されているラベンダーは“ラベンダースーパー”です。
現在、人の認知行動療法、さらにはマインドフルネス心理療法を始めて動物の世界に導入した『プレイズタッチ』の実践啓蒙活動を行っていることもあり、また巷での「リラックスできていいですよ」という表現の乱発に対して、消費者の立場に立って「なぜいいのか?」を追求することの必要性を感じ、ここにアロマテラピーでのリラックス効果を紐解いてみようと考えました。これも弊社への心身のお悩み相談のクライアント様のほとんどが、従来からの曖昧な説明によって多額の投資が行われたにもかかわらず、投資であるべきものの結果が全くもたらされていないという事実ゆえです。
ここではメディカルアロマテラピーとしての成分のご紹介ですので、上述のラベンダーではなく、ラベンダーアングスティフォリアです。またメディカルアロマテラピーでは、その利用上ではご自身の好みの香りを求める方も少なくありませんが、目的はセルフメディケア、自分でできる治療ですので、弊社では同様のご質問があられた場合には、「ご自身の心身のお悩みを解決してくれるお薬の臭いが嫌で使わないことはありますか?」とお聞きしたりもします。
ここで初めて、アロマテラピーとメディカルアロマテラピーの完全な違いをご理解いただくようです。目的は癒しではなく、治し(自らの傷病の治癒)であることを。
ラベンダーアングスティフォリアの“主な”効果として下記のものを挙げ、その利用法も全て開示いたします。特にアトピー性皮膚炎の特効薬として有名なステロイドにもできない効果を、この精油はもたらせてくれ、すでに数多くの方々がその恩恵を得て、ステロイドの使用からの脱出を経験しています。
■効果 その1■ 素肌の抗菌効果: リナロール(L-) 約35%
■効果 その2■ 素肌の抗炎症効果: cis-β-オシメン 約5%
■効果 その3■ 鎮痛効果: リナロール
■効果 その4■ リラックス効果: 酢酸リナリル 約35%
一般的に“モノテルペンアルコール類のリナロールが入っているから鎮静、いわゆるリラックス効果があります”という表記を良く目にします。間違えではありませんが、あくまでも L-リナロールの作用で、精油コリアンダーやローズウッドのリナロールはd-リナロールという作用は真逆の強壮、リフレッシュとなることを付記しておきますので、お選びの際に思い出していただければと思います。
またリナロールには、抗菌の作用がありますので、アロマテラピーの治療としては、主にアトピー性皮膚炎のためのステロイドの代替療法としての使い方があります。ご存じのようにステロイドは非常に強いものであり、それゆえに効果がありますが、使い続けることはその常習性から患者ならずとも処方した医師でさえも避けたいものです。軽度のアトピーや重度のアトピー、または処方されたステロイドがまだ残っているうちに症状が癒えてきた場合など、全てその症状如何では、苦しいほどのかゆみを緩和するだけでなく、早期に、またはステロイドを完全に使用せずとも、ラベンダーアングスティフォリアで対応し、体自体の免疫性を維持、または低下を止めることも可能になります。詳細についてはNPO法人日本メディカルアロマテラピー協会、または(株)エッセンシャルライフサポートへ、お気軽にお問合わせください。双方ともにボランティア活動ですので、相談料等は一切かかりません。早期治癒を願っています。
またメディカルアロマテラピーでは、血液検査でも全くの異常なしと診断され、西洋医学でも鑑別判断がつかない場合のアレルギー症状や、リウマチなどの神経性の鋭い痛み、物質的なところでは皮膚の瘢痕を形成したり、その他婦人科関連のお悩みにも対応しています。同協会有資格者、または弊社までお気軽にお問合わせください。
一般にアロマテラピーの始まりは、ガットフォセが研究中に火傷をしてラベンダーをつけたらすぐに治ったという説が固定されていますが、その効果が一般のアロマテラピーの利用法に反映されているかというと、皆さんのほうがよくご存じだと思われます。残念ながら反映されていません。同じく含有されている cis-β-オシメン(モノテルペン炭化水素類)は、その含有率こそ5%と少なく見えますが、臨床では十分に素肌の炎症を抑えてくれています。この抗炎症作用が良く利用されるのは、日に焼けた素肌に潤いを与え、炎症を抑えて素肌のターンオーバー促進を促すためのジェルやウォーターなどです。この利用法を一度知った方々は、一年中手放せなくなるのもここに理由があります。また通常100mlで一本2,000円の化粧水を年間に約50本お使いになられている方にとっては、アロマテラピーに変えて、より素肌に良い影響を与えながら、年間で95,000円の削減が可能になるというデータもあります。((株)エッセンシャルライフサポートのサイトをご参照ください。無料で年間削減額の計算もしています。)
エステル類の酢酸リナリルの鎮静(リラックス)効果が一般的に、ラベンダーを説明する際に用いられ、またその効果が“提供者や推奨者側にとって”最も好まれているようですが、実際には上述の通り人間の旧皮質、大脳辺縁系、いわゆる個々人の記憶をつかさどる部分を含めた本能に働きかけますので、好き嫌いがあって当然であり、この一方的な説明や紹介方法がアロマテラピーの世界を狭めてしまっているのではないかという懸念もあります。特にペットのアロマでの“ペットも癒される”という表記には、同説明(記憶)上、論理的な不一致が生じていると考えられます。実際に顔を背けなかった犬や猫を見たことはなく、むしろ先にリラックスさせておいてから、アロマのオイルを塗ったりするところは多々見かけます。この現実について、皆さんはどうお考えになるのでしょう。
香りの好き嫌いについてもう少々語りますと、この旧皮質、本能を司る大脳辺縁系に働きかけるということは、同時に記憶脳に働きかけるということにもなります。言い換えますと、臭覚によって知覚された香りは、果たして過去に嗅いだことのある、またその時に良い香りとして人間の“記憶をする”という精神機能の一部の第一プロセスである“記銘”が行われた経験があるかどうかということが非常に重要になります。精神分裂状態の患者にもときに見られたりする、虚偽の記名が生じていない限り、嫌いな香りであれば、ラベンダーを嗅いだ時に拒否反応が起こるはずですし、またその経験が全くない場合(ほとんどの動物)には、皮膚からの十分な酢酸リナリルの浸透がない限り、リラックスの効果はでないでしょう。過去に良い香りとして認識していて、第二のプロセスである“保持”が、なんらかの事故がない限り維持され、再びラベンダーの香りを嗅いで“再生(想起)”という第三のプロセスを経て、最後のプロセスである“再認”が行われて初めて、ラベンダーの香りが良いと感じ、それゆえにリラックス効果が生まれます。ここまで脳科学、心理学、生理学を交えて説明しましたのでもうお分かりかと思いますが、重要なのは全ての人に「ラベンダーの香りがリラックス効果を生みます」というのは、あまりにも早計であり、ある意味で間違った紹介の仕方であると考えられるということです。
上記を踏まえて、ペットのアロマテラピーについてさらに付記しますと、その存在だけで私たちに癒しを与えてくれ、さらに様々な学びをくれるペットと一般的に呼ばれる動物たちが、ラベンダーの香りを嗅いだらどうでしょう。上記の説明をご理解なさった方ならもう答えはひとつですね。リラックス効果は無いということになり、飼い主さんが思われている“一緒にリラックス”というのは、あくまでもその飼い主さん個人の感想でしかないと考えます。この論拠に対する欧州論拠を未だに見たことがありませんので、一般のペットアロマでの論拠、その他情報等をお持ちの方はご紹介いただければと思います。皆さんとともに彼らのための真実を突き止めてまいりましょう。
次回は、経皮吸収について少々書いてみたいと思います。
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